退色しやすい色とは?退色の原因と退色しにくい色も紹介!
2023.12.16
家や店舗の外壁の色選びは、その空間の印象を大きく左右します。
退色しやすい色と退色しにくい色を理解し、それぞれの特性を踏まえた上で適切な色選びをすることが、外壁を長持ちさせる鍵となります。
そこで今回は、色褪せの主な原因と、退色しやすい色と退色しにくい色について紹介します。
□退色の主な原因とは?
*顔料の色素の結合が切断される
色褪せの一つの大きな原因は、顔料の色素を構成する原子同士の結合が、紫外線によって切断されることです。
例えば、窒素元素は他の元素との結合が比較的弱く、紫外線によって容易に切断されやすい傾向にあります。
これは、紫外線が持つエネルギーが、原子同士の結合エネルギーを上回るために起こる現象です。
太陽光の中に含まれる紫外線は、これらの結合を破壊し、色褪せを引き起こす主要な要因となります。
*化学変化による色の変化
もう一つの原因は、化学変化によって色素が他の物質に変化してしまうことです。
例えば、鉄が酸化すると錆びた色に変わるように、顔料も酸素や水、熱などの影響を受けて化学変化を起こし、元の色から変わってしまいます。
この化学変化は、日光による熱の影響も受け、退色の原因となります。
□退色しやすい色と退色しにくい色
1.退色しやすい色
特に黄色、赤、紫のような原色や暖色系の色は、紫外線の影響を受けやすく、退色しやすいとされています。
黄色は特に退色が早く、その原因は黄色に使われる顔料の原子結合が紫外線によって壊れやすいためです。
赤や紫も同様に紫外線の影響を強く受けますが、青に近い紫は比較的退色しにくい特性を持っています。
これらの色を外壁に使用したい際は、アクセントカラーとして部分的に取り入れるのがおすすめです。
2.退色しにくい色
対照的に、退色しにくい色には白、黒、青などの寒色系が挙げられます。
白は紫外線による色素の結合の破壊が少なく、酸化も起きにくいため、色持ちが良いのが特徴です。
黒は炭素微粒子を含む顔料であるカーボンブラックが使用され、炭素の結合が強いため紫外線の影響を受けにくい色です。
青も同様に紫外線の影響を受けにくく、特に原色系でなければ長持ちする色といえます。
ただし、白と黒は汚れが目立ちやすいため、その点には注意が必要です。
□まとめ
今回は外壁塗装の退色の主な原因と、退色しやすい色及び退色しにくい色について紹介しました。
紫外線に弱い色や化学変化によって色が変わりやすい色を避け、色持ちの良い色を選ぶことで、長期間にわたり美しい外壁を維持できます。
色選びにおいては、これらの知識を活かし理想的な空間作りを目指しましょう。
当社は雲仙市、諫早市、島原市周辺で外壁塗装を行っておりますので、色選びにお困りの方はぜひご相談ください。